女性の薄毛の原因





加齢変化と性ホルモンバランス
女性が薄毛の原因として実感しやすいのは、加齢と性ホルモンバランスの変化が原因になっている場合が多くあります。女性にとって「髪の毛は命」、年齢とともに衰えを感じていくのは誰にとっても悲しいことです。
でも、現実にはだんだん髪の毛のハリやコシがなくなり、白髪や薄毛、抜け毛など、様々な形で「加齢変化」が目立ってきます。髪の密度は20歳がピークで、太さにおいては35歳がピークと言われ、その後は密度・太さともに衰えていき、30代後半くらいから「髪のうねり」も目立ってきます。
そして40歳前後で急に髪の衰えを感じる女性が増えます。更に出産や更年期といった性ホルモンのバランスの崩れが薄毛・抜け毛を悪化させてしまいがちです。
様々な家庭問題に加え、仕事や人間関係など、あらゆる類のストレスと戦っているのですから、こうした髪の悩みを抱える方が増えていくのは当然のことなのかもしれません。当クリニックでも女性の患者様は増え続けています。
その年齢層の幅も広がってきています。髪の悩みを自覚される年齢が若年化している一方で、60~70代以降でも積極的に髪のことを考えようと来院される方がとても多くなっているように感じます。
こんな悩みはありませんか?
- 髪のハリ、コシやツヤがなくなってきた気がする
- シャンプーの時の抜け毛が増えた気がする
- 分け目から地肌の透け具合が広くなってきたような気がする
- 副作用のない安全性の高い薄毛治療をしたい
- 産後、抜け毛が多くてなかなか元に戻らない
女性が発症する主な脱毛症の種類と対処法
びまん性脱毛症
女性に多く現れやすい症状で、頭部にまんべんなく薄毛になっていく症状が特徴です。中年以降の女性によく見られるこの薄毛の原因は、老化、ストレス、過度なダイエット、誤ったヘアケアがあげられます。
対処法:生活習慣の改善 クリニックでの治療
FAGA(女性男性型脱毛症)
加齢によって、女性ホルモンの「エストロゲン」の減少により、体内でのコラーゲンの生成が減り、髪のハリやコシがなくなっていきます。女性ホルモンが減少すると、相対的に男性ホルモンが強く働きます。
男性ホルモンのテストステロンは、酵素の5α-リダクターゼと結びつくことによって、ジヒドロテストステロンという物質に変化します。ジヒドロテストステロンによって、髪の毛の成長サイクルが阻害され、結果として、毛が細くなり、薄毛や脱毛の症状が出てしまいます。
対処法:クリニックでの治療
粃糠(ひこう)性脱毛症
10代~20代の女性に起こりやすい「粃糠(ひこう)性脱毛症」という症状があります。頭皮にフケがでて、脱毛も同時に起こる脱毛症です。
頭皮にかゆみや赤みが生じる事もあります。症状の原因としては、皮脂とマラセチア菌と考えられています。
頭皮を清潔に保って頂き、皮膚科の医療機関で医薬品での治療が必要になります。
対処法:皮膚科受診:頭皮環境を清潔に保つ
牽引(けんいん)性脱毛症
長い髪の女性に起こりやすい脱毛症で、ポニーテールなどの髪の毛を長時間にわたり引っ張った状態を続けることで起こる脱毛症です。
対処法:髪型を変える 育毛剤を使用する
脂漏性脱毛症
頭皮に脂漏性皮膚炎が生じてしまい、頭皮が赤くなり、かゆみが出て、炎症を引き起こし、脱毛やフケが出る症状になります。
悪化して慢性化してしまう恐れもありますので、皮膚科の医療機関で医薬品での治療が必要になります。
対処法:皮膚科受診 頭皮環境を整える 食生活の改善
分娩後脱毛症
産後におこる症状になりますが、妊娠している時には、プロゲステロンと呼ばれる女性ホルモンが多く分泌され、髪の毛の成長が保たれますが、産後に急激に女性ホルモンのバランスが戻る事で、脱毛の症状が出てしまいます。
大体は産後半年くらいで自然と元に戻りますが、改善が見られない場合はご相談ください。
対処法:経過観察 クリニックでの治療
円形脱毛症
コインの大きさの脱毛が頭部の一部に生じます。脱毛時の自覚症状がない為、他人からの指摘や、シャンプー時に気づく場合が多いようです。
自己免疫疾患により免疫疾患が原因と言われ、アトピー性皮膚炎や精神的なストレスで生じてしまう原因もあると考えられています。
対処法:経過観察(ストレスフリーの環境づくり) クリニックでの治療
トリコチロマニア(抜毛症)
20代までの若い年代に始まってしまい、日常生活で何らかの困難に直面し、心理的ストレスが強くなり、不安感から、その不安に対処するように髪の毛を抜いてしまう事が多いようです。
髪の毛を抜くことによって、気持ちがすっきりして、気持ちが楽になるという方が多いようです。最初はただの「癖」と思っていても、度が過ぎるとやめたいのにやめられなくなり、頭皮の一部の髪の毛がすっかりなくなってしまう事になってしまいます。
治療方法として、まず、脳内環境が病的になっている可能性もありますので、精神科(神経科)を受診していただきながら、当院で発毛の治療をお勧めします。
対処法:精神科への受診 クリニックでの治療
治療方法
薄毛の治療方法はいろいろあります。薄毛の状態や原因により飲み薬・塗り薬・頭皮に直接育毛発毛成分を注入する毛髪再生治療もあります。当院では、日々のヘアケアは自身でやっていただくようにご指導させていただいています。
シャンプーや規則正しい生活習慣は、ご自身で十分対応できるかと思います。もちろん当院にご来院いただいて治療をされる方には、カウンセリング時にご指導させていただいています。
パントガール(飲み薬)

細胞代謝を通して、女性の薄毛や抜け毛を改善する女性用の薄毛治療薬です。特にびまん性脱毛症に効果があり、改善されます。
特別な構造のアミノ酸やたんぱく質、ビタミンB群などの頭皮や髪に必要で、育毛効果の成分が配合されていて、髪の成長を刺激し、髪を強く伸ばしていきます。3か月~半年で効果を実感できます。
ミノキシジル2%(塗り薬)
日本で唯一FAGA(女性男性型脱毛症)に発毛効果が認めらている成分です。
ミノキシジルは血管を拡張する作用があり、頭皮の血行を促すとともに、毛母細胞に直接働きかけることで、毛周期における成長期を延長させます。
また、毛乳頭細胞に働きかけ、細胞増殖因子の産生を促す働きもあり、これによって、発毛が促進されます。
HARG療法(毛髪再生治療)
HARG療法とは?
HARG療法は、医療機関のみで可能な再生医療を応用した最先端の毛髪再生治療です。
新宿中央クリニックは、再生医療を応用した最先端の毛髪再生治療「HARG療法」の認定施設です。HARG療法は世界各国における共同研究のもとに開発された、毛髪再生の有効成分をダイレクトに頭皮に与えていく治療法で、医療機関でのみ施術が認められている発毛・育毛療法です。
すでにヨーロッパや韓国で多数の実績があり、その育毛・増毛効果や安全性が確立されています。
あらゆる髪の悩みに対応
HARG療法は、男性の「はげ」や「薄毛」に限らず、女性の薄毛(女性型脱毛症)やストレスなどによる一時的な脱毛症、若はげ、円形脱毛症などあらゆる髪の悩みにもすばらしい効果(99%の発毛率)を発揮できるのが最大の特徴です。
「細胞成長因子」により確実に育毛!増毛!
HARG療法では、毛髪再生に欠かせない「細胞成長因子(Growth Factor)を使用しています。この細胞成長因子に各種ビタミンや血行促進剤を配合することにより、確実な育毛・増毛効果が得られる画期的な毛髪再生治療が実現しました。
HARG療法では確実に育毛し、増毛されます!トリートメントやヘアケア等の民間療法との明らかな違いを実感してください。
リジェネラ
自身の元気な組織で、機能が低下した肌(頭皮)の細胞を補修する新施術がリジェネラです。感染による副作用やアレルギーの報告はありません。
その高性能と安全性が認められて、厚生労働省、アメリカのFDA、ヨーロッパのCE等の承認を得ている世界基準の肌組織再生治療法になります。
リジェネラとは?
リジェネラは、ご自身の真皮組織を注入する治療法になります。自身の組織を採取し、粉砕機で非常に小さく粉砕したものを含む懸濁液(粒子を液体中に分散させた液)を薄毛の部位に注入します。
施術部位に自身の健康な組織と成長因子を与えることで、不足している細胞を補い修復を促すことにより、頭皮の状態を改善します。
髪の毛を作る細胞に栄養をしっかりと届ける事で、抜け毛を減少し、髪にコシやハリを取り戻します。お肌の若返り治療や、火傷の跡や傷跡治療にも使われる技術です。

※頭皮の気になる箇所に注射をしていきます。基本的には耐えれる痛みですが、痛みに弱い方は、別途マスク麻酔での対応も可能です。